計算と読書が大切なのはご存じですよね。そこで、おうちの人が困るのは「あきっぽい」「すぐやらなくなる」「声をかけてもやらない」です。大人でもやろうと始めたことを続けるのは非常に難しいです。それと同じで、続けるには困難が伴います。
(ちなみに私のダイエットはいつも3日坊主です。何度宣言したかわかりません(笑)。家族の誰も私のダイエットを支援してくれません。もうあきらめられています。なのでそろそろ腹をくくってジムに通おうと思います。)
計算と読書を続けるために大切なこと
1.毎日楽しく実施
楽しくないと続きません。
2.短い時間にする
長時間だと続きません。30分までにしましょう。嫌いなことならもっと短くてもいいかもしれません。
3.日常生活に組み込む
日常生活に組み込みます。寝る前は歯磨きしてお手洗いに行って布団で絵本を読んで寝るとか、学校に行くときに公文を持って行って学童で必ずする、など。当然やるべきものなので、1日のどこかに絶対に組み込まねばならないのです。
4.道具やサービスを上手に使う
かっこいい鉛筆を使う、うんこドリルにする、ドラえもんのシリーズにする、計算塾に通う、図書館で本を借りたらカレンダーにシールを貼る、などです。使うものや、場所や、外部サービスをうまく使いましょう。気分転換にいろいろ試してみるのもおすすめです。
5.一緒にやる
親が一緒に楽しんでくれるととても喜びます。兄弟やお友達が一緒にやってくれてもいいです。一緒に横に座っているだけでも違います。
6.ほめる
頑張っていることをほめられるとうれしくなります。どんどんほめましょう。続けることは本当に大変なのです。
7.少しずつ難しいものにする
何度もやっていると早くできるようになるので、少しずつ難しいものを提供して、小さな山を作ってあげます。ずっと同じレベルだと飽きます。単純作業も飽きます。少し変化をつけてあげます。
8.難しいのができるようになっていることを言葉で伝える
フィードバックです。前よりも難しい問題ができるようになっていること、難しい本を読めるようになっていることを言葉で伝えてあげましょう。「はじめは、1+1とかやっていたのに、もうこんなに難しいのができるようになったんだよ。すごいね!続けているからだよ」「はじめはこの絵本読んでいたんだよ。もうこんなにたくさん字がある本が読めるようになったんだよ。すごいね!」自分では気が付かない成長を、言葉で伝えてあげると、「あれ?そうだったんだ。続けているから成長したんだな。よしこれからも頑張ろう」と思えます。
9.大人がサボらない(声かけだけでやるはずがない)
基本的に子供は声かけだけではやりません。声かけだけで自発的にやりはじめるお子さんは、すでに毎日のルーティンに組み込めたか、よっぽど計算や読書が大好きなお子さんです。大人があれやこれやと手を尽くして、それが何か月、何年もかかって、小5,6年生になってやっと「仕方ないからやらなくちゃ」としぶしぶですが自発的にやるようになります。声かけだけでやる子はいないと思ってください。小5,6まで、大人が手を変え品を変え、怒らずほめて工夫して、なんとか続けさせることが親の役目です。(そんなのできないですよね。そこが一番の山なんですよね。賢い子の親はそこをサボらなかっただけなんですよ)
10.お友達と成長する喜びを感じさせる
男の子は競争が大好きです。「あの子はこんなところを学んでいる」「もっと点数を取りたい」一緒に学ぶと相乗効果が期待できます。女の子は共感性で動きますので、「あの子と一緒の塾に行きたい」「お母さんが一緒にやってくれるから楽しい」という気持ちでやる気になります。誰かと一緒に成長することが本人の成長につながります。
11.やっていないことをとがめない
やっていないのは大人が工夫をしなかったからです。子どもが悪いわけではありません。子どもを叱ってはいけません。これで叱ると「叱られたからやりたくない」「叱られるからやる(面白くない)」と悪のループに陥ります。
12.こどもを信頼した声かけに切り替える
「もうやったの?」「まだやってないの?」は大人でも言われたら気分が滅入る言葉です。子どもはちゃんと「嫌だけど(面倒だけど)頑張ろう」と思っているのですが踏ん切りがつかないだけです。それをわかってあげて、ポンと背中を押してあげる声かけをしてあげましょう!(表情ややさしい声にするなども非常に大切!親が俳優、女優になるのです。)
「今やるところなんだよね。すごいな!(いやなのに頑張ろうとしている気持ちを支援)」「いつもこの時間にやるんだもんね。(だからもうすぐやるんだよね、えらいな)」「どこまで進んだの?(もうやっている前提)」「今日はどこでやるの?(やる前提で話す)」「今日はどの本にするの?(やる前提で話す)」「今日はどんな読み方で読む?(楽しくやろうよ)」
毎日毎日、この繰り返しになります。大人は「いつになったら一人でやってくれるの!」と爆発しそうになりますが、子どもに続けてほしかったらあきらめましょう。仕方ないです。一人でやるまで延々と続けましょう。何年も気長にこれを続けて1日1日を過ごしてもらいましょう。待ちましょう。いつかはやるようになりますし(小5か6くらい)、親が大人の対応をして、子どもにやらせるのが賢い大人(賢い子の親)です。
最後に
計算も読書も、続けることが一番の近道であり、一番の難関です。それをサポートするのが親です。親がサボると子供もサボります。親が本気で毎日向かってあげると、子どもはちゃんと受け取ってくれます。好きじゃないことも頑張ってくれます。そのうちに成績も伸びてゆくのです。結局、子供を成長させるのは、親のがんばりなのです。ファイトです!