中学受験をお勧めされたけど、、、
公立中学でも一緒でしょ?私もそう思っていました。
でも、中学受験してよかったなと思っています。
メリットとデメリットを紹介していきます。
中学受験はするべきか?!
費用面
中学受験はだいたい小4(小3の終わり2月ごろ)から塾に通い出すのがよいと言われていますので、そこからの費用をざっくり書き出してみましょう。
小4は週2~3回通塾して、月に3~5万円ほどかかります。(テキスト、テスト代含む)
小5で週3~4日、5~7万、小6だと週4~5日で7~10万ほどかかります。
小6になると年間で100万程度はかかるという計算です。
塾代には奨学金など、補充するすべがありませんので、すべて自費で準備しなくてはなりません。
また、入学後、私立校であれば年間の授業料が60~80万程度かかってきます。
また、交通費や部活の出費もあります。
昼食は学生食堂や弁当持参で、給食よりは高額となります。
しかし、中学に入れば様々な奨学金が準備されていますので、そこまで資金繰りに困ることはないでしょう。
将来性
希望の中学に入れた場合は、そこに集う仲間と知り合うことができます。
そこで学んだ経験は言わずもがな本人の糧となります。
卒業したあとも「〇〇の卒業生」という肩書を背負います。
世間に自慢できることもあるでしょうし、逆に負い目になる場合もあります。
卒業生同士とわかれば、有利に働くことがあります。
仕事で「〇〇の卒業生」と覚えてもらいやすいですし、同じ高校卒だと愛着が沸きます。また、太鼓判を押され仕事を任されたり、次のポストを譲ってくれたり、いい仕事を紹介してくれたり、ということがあるかもしれません。
こどもへの影響
遊ぶ時間
小6になればほとんど毎日塾へ通うことになりますので、遊ぶ時間は基本的にありません。
土日もテストや特別講義を受けたりと忙しく過ごします。
自宅にいる間は宿題をこなしたりリラックスする時間に充てることになります。
学校での温度差
中学受験しない生徒とは学力の差が顕著になります。
小学校の授業が簡単すぎて、つまらないと思うことがあるようです。
家族との時間
灘中学を目指す場合は、特別講義やテストが土日に行われることが多くなります。受験前の1~2年は、家族旅行の時間設定が難しい場合があります。
また、毎日、20時~22時帰宅となりますので、夕食持参で塾へ行くことになります。
家族での夕食が合わせにくくなったり、団らんの時間がとりにくくなります。
体への影響
小6になると塾から帰ってきて、宿題をこなすために、23時~24時頃の就寝、起床は7時頃、6~7時間睡眠となります。この時期の子供でしたら、できれば7~8時間は睡眠をとっておきたいところですが、睡眠不足気味に偏ります。
小学校下校後、みんなと走り回って遊ぶという機会が減りますので、運動時間が普通の小学生よりも少なるなるかもしれません。
夕食が弁当になりますので栄養が偏る場合があります。朝食や昼食で十分な栄養を摂れているか、また、弁当では栄養を考えたメニューにしたいものです。
心への影響
学校帰りにみんなと遊びたいのに遊べないことや、土日も塾へ行くことなどで、ストレスになることがあります。
また、ゲームを全く禁止されたり、時間的に余裕がなくてやりたいことがやれないこともストレスになります。
親や塾で、先生や親に毎日「勉強勉強」と言われることもストレスになります。
しかし、逆に、「やればどんどん成績があがってうれしい」「学校で賢いと言われてうれしい」などと、努力しただけ結果につながるというプラスの影響もあります。
中高一貫校で学ぶこと
入学時の学力がおよそ同じ程度ですので、入学後も同じ学力の学生と学ぶことになります。そのため、授業進度や、授業内容、カリキュラムも本人にあったものになるでしょう。学力が同じくらいなのでお互いに切磋琢磨し、よきライバルに出会えるかもしれません。
様々なことにモチベーションが高い学生が入ってきますので、それぞれの得意なことを伸ばせる環境であることが多いです。また、学校もそれを期待している部分があります。
中学受験のメリット
1.井の中の蛙にならなくてすむ
灘中学を目指すお子さんが公立中学に進学した場合、高い学力を持て余してしまうことがあります。井の中の蛙、天狗になってしまうなど、せっかくの学力を伸ばしきれずに埋もれてしまうことは避けたいものです。
2.塾で先取学習することによって、小学校の授業が楽に受けられる
塾では小学校よりも早いスピードで学習が進みますし、宿題もたくさん出ます。ですので小学校の授業が楽になります。小学校の授業が復習の場になりますので、小学校の同級生からは尊敬の眼で見られ、先生からは頼りにされます。お友達に教えてあげることで自分の理解が深まります。
3.中学受験で学ぶ内容が、就職試験で学ぶ内容と酷似
大学卒業後の就職の際、一般常識テストを受けることがあります。一般常識テストには、時事問題と5教科(国語、数学、理科、社会、英語)、文化問題があります。この、5教科は小学校~高校レベルです。中学受験でしっかりと基礎をやっておくと、一般常識テスト対策問題集をやる際に非常に楽だったと感じられることでしょう。
4.高校受験しなくてよいので、部活に打ち込める
中高一貫校では、高校受験がないので、高校受験対策に時間をかけなくてよいため、その他のこと、例えば、部活、他の習い事、趣味、文化的芸術的学習、パソコンの勉強、社会福祉活動など、ありとあらゆることに十分な時間を割くことができます。
5.あわよくば、大学までエスカーレーター式
中高一貫校の中には、大学までいわゆるエスカレーター式で上がることができる学校が存在します。その場合は、大学受験にも大きな力を使わなくて済むので、時間を有意義に使えるというメリットがあります。
6.同じレベルの子供と学べる
同じ学力レベルの子供が入学してきますので、公立中でよくある「下の学力の子に合わせる教育」は不要になります。つまり、授業中の説明時間を他の説明に費やすことができます。したがって授業内容を深める機会が増えます。
先に、中学受験には資金が必要と述べました。つまり私立中高一貫校に入ってくる学生には、貧困家庭は比較的少ないと考えられるため、授業態度はそこまで悪くならないと考えられます。(少し暴力的な文章ですが)
7.個性豊かな教師陣
私立中高一貫校ですと、経営面から、その学校や学力、校風にあったよい教師を採用します。灘中学には個性豊かな教師が多数存在しています。塾に負けず劣らずな授業をしないと飽きられてしまいますし、大学受験指導をする際にも優秀な教師でないと務まりません。
8.設備環境が整っている
私立学校は、設備費や、設備拡充費などの名目で費用がかかります。また、寄付を募ったりもします。設備をよくすることで志願者を増やす、また、通っている学生の満足度も上がります。きれいに整えられた学校は誰しも憧れるものです。学校の方針で学校が動くため、新しい機材を早く取り入れることも可能で、学習環境が比較的整っている印象があります。
9.ブランド力
灘中学の例で例えると、やはり、その名前だけで一目置かれるというブランド力があります。そこに入れるのは勝者のみ。資金力だけでは入れない、努力、学力、親のサポート力、そして運、がある人しか入れません。格上、最高峰の中学、灘中学校。入るときも過酷ですが、卒業するときの大学合格率も半端ないという、結果もきちんと出す学校。これがブランド力です。このブランド力を、自分の背景(肩書)に追加することができます。
中学受験のデメリット
1.資金が必要
小学校の塾代に総額150~250万が必要です。
2.子供への影響
子供への影響:遊ぶ時間、学校での温度差、家族との時間、体への影響、心への影響は、デメリットが大きいです。
3.たいていは近くの公立より遠くなる
私立中学によっては、通学に2時間~新幹線通学、寮生活、などもありえます。通学に電車やバスを使うことが多くなりますので、防犯面にも気を付ける必要があります。
まとめ
ということで、お子さんの意見を尊重することが第一条件とはなりますが、メリットとデメリットを比較して、メリットが上回るようであれば、是非、中学受験を検討してみてはいかがでしょうか。